アチェケ(発酵キャッサバの蒸し粒)

写真: Zak Le Messager · CC BY-SA 4.0

アチェケ(発酵キャッサバの蒸し粒)

コートジボワールの国民食のひとつで、発酵させたキャッサバの粒です。発酵は、すりおろした生のキャッサバに発酵済みのものを少し混ぜて始めるので、前回の仕込みの一部がそのままスターターになります。そのあと生地を絞り、ふるいにかけ、ゆでずに蒸します。ばらばらの粒になるのは、ひとえにそのためです。

材料

6人分
  • 発酵(約1kg分)
  • キャッサバ · 甘味種。皮を厚くむき、硬い芯を取り除く2kg
  • 発酵済みのキャッサバ · 前回の仕込みから取っておいたもの。ない場合はアレンジを参照200g
  • 水 · スターター用の分をゆでる2l
  • 仕上げ
  • 塩小さじ1
  • サラダ油 · ふるった粒にまぶす大さじ1
  • 添えるもの(ケジェヌの代わりの手軽な一品)
  • 玉ねぎ · ごく薄切り1
  • トマト · 細かく刻む2
  • レモン · 果汁のみ1
  • 辛い唐辛子 · 細かく刻む1
  • 固形スープの素 · または塩。お好みで0.5

作り方

  1. キャッサバの皮を厚くむき、硬い芯を切り取る。理由はフフにあるとおりで、苦味と毒性のある成分は皮のすぐ下にあるため、薄くむくと残ってしまう。

    ⏲ 30分
  2. 5分の1を切り分けて25分ゆで、つぶす。これがスターターを運ぶ分になる。このつぶしたものを、前回の仕込みから取っておいた発酵済みのキャッサバ200gと混ぜる。

    ⏲ 25分
  3. 残りの生のキャッサバを細かくすりおろす。おろし器でもフードプロセッサーでもよい。そこへスターター入りのつぶしたものを加え、むらなく行き渡るまで手で混ぜ込む。この一つの作業が発酵の始まりのすべてで、外から何かを持ち込むのではなく、食べ物の一部を取っておいて次へ渡す。

    ⏲ 15分
  4. 布かラップをかけて暖かい場所に2〜3日置き、酸っぱいにおいがして、はっきり酸味を感じるようになるまで待つ。泡菜は瓶の中で漬け汁を何年も保ち続けるが、ここで保ち続けるのは生地そのものである。

  5. 発酵した生地を布に包み、重い重しをのせて絞る。ほとんど何も出てこなくなるまで3〜4時間。出てきた液体は捨てる。浸水でいう捨てる側の液体である。絞った塊は手で崩れるくらいがよい。

    ⏲ 240分
  6. その塊を手のひらの付け根で粗いふるいに押し通す。目指すのはばらばらの粒で、ここで塊のまま残ったものは蒸し器でも塊のままになる。塩とサラダ油大さじ1をまぶし、粒同士がくっつかないようにする。

    ⏲ 20分
  7. 蒸し器に布を敷き、粒をふんわりと盛る。押し固めないこと。湯気が上がったら20分蒸す(蒸し料理)。

    ⏲ 20分
  8. 広いボウルにあけてフォークでほぐし、水大さじ2〜3をふりかけて、もう一度10分蒸す。短い2回に分けたほうが、長い1回より均一に火が通る。

    ⏲ 10分
  9. 熱いうちにもう一度フォークでほぐす。粒が透き通らずに白っぽいままで、互いにくっつかなければ出来上がり。

    ⏲ 3分
  10. 定番の組み合わせはケジェヌ。もっと手軽にするなら、玉ねぎ、トマト、レモン果汁、唐辛子を混ぜたものをかける。

    ⏲ 5分

アレンジ

  • ガーナのアキェケ:ガーナ西部で同じように作られ、アカン語の綴りで書かれます。より細かくふるうので、粒が小さくなります。
  • アミウォとの対比:アミウォはとうもろこし粉をソースに混ぜて固まるまで練るもので、これも加える側です。
くわしい説明と理由 (4)
  • スターターなしの最初の仕込み:すりおろしたキャッサバは、3〜4日放っておけば自然の菌で勝手に発酵します。遅く、予測もしにくいのですが、ちゃんとできます。そこから200gを取っておけば、次からはどの仕込みも2日で済みます。
  • 乾燥・冷凍のアチェケ:アフリカ食材店で売られているものは、発酵、絞り、ふるいまで済んでいます。水をふりかけて20分蒸してください。ケジェヌが勧めているのもこれです。
  • フフやアクプとの対比:ガーナのフフはキャッサバをゆでてすぐにつき、伸びのある生地にします。ナイジェリアのアクプは、発酵させたキャッサバから同じ生地を作ります。どちらも水を加え、すべてを一つの塊にまとめる料理です。アチェケは発酵させたキャッサバから水を抜き、ばらばらの粒にします。同じ根菜で、方向が正反対です。
  • ダンブと対で:西アフリカのもう一つの蒸し粒の主食です。仕上がりの形は同じで、たどり着く道が反対です。ダンブは穀物を砕いて蒸して粒にし、アチェケは発酵させた根菜から水を絞り出します。

コツ

  • 2回に分けて蒸します。ひと山を30分蒸し続けると、下は水っぽく、上は生のままになります。
  • 甘味種のキャッサバを使い、皮は厚くむきます。苦味種は家庭で扱うものではありません。
くわしい説明と理由 (3)
  • 絞ることがすべてです。水が残った生地はふるいからペースト状で出てきて、蒸し器の中でひと塊に固まり、あとのどの工程でも元に戻せません。絞りを途中でやめると取り返しがつきません。
  • ゆでないこと。水の中では表面のでんぷんが溶け出す先があり、粒同士がくっつきます。蒸し器なら一粒一粒が自分の上に結露した分だけを吸うので、表面が溶け合うことはありません。
  • 酸味こそが肝心です。ケジェヌのページにあるとおり、その酸味が、水を加えずに煮詰めたソースに合うのです。まったく酸っぱくなければ、発酵が進まなかったということです。

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