あん肝(蒸したあんこうの肝)

写真: takaokun · CC BY 2.0

あん肝(蒸したあんこうの肝)

あんこうの肝を使った日本の珍味です。塩をすり込み、酒で洗い、血管を除いて筒状に巻いて蒸します。冷やして輪切りにし、もみじおろし(唐辛子入りの大根おろし)、ねぎ、ポン酢を添えます。肝の約40%が脂肪で、そのため海のフォアグラと呼ばれます。

材料

4人分
  • あんこうの肝 · ごく新鮮なもの300g
  • 塩小さじ1
  • 酒150ml
  • 添えるもの
  • 大根 · すりおろして水気をしぼる150g
  • 一味唐辛子 · 大根に混ぜてもみじおろしにする小さじ0.5
  • 小ねぎ · 小口切り2
  • ポン酢大さじ4

作り方

  1. 薄い膜をはがし、包丁の先と骨抜きで太い血管と血のかたまりを取り除く。肝がいくつかに分かれてもかまわない。

  2. 塩を全体にまんべんなくすり込み、30分おく。水分が浮き出てくる。

    ⏲ 30分
  3. 酒に10分浸けてから取り出し、キッチンペーパーで水気をふく。

    ⏲ 10分
  4. ラップを大きく広げて肝をのせ、直径約5cmの筒状にきつく巻く。両端をねじって結び、さらにアルミホイルで包む。

  5. 中弱火で25〜30分蒸す。真ん中を押して弾力があれば火が通っている(蒸し料理)。

    ⏲ 27分 30秒
  6. 包んだまま冷まし、冷蔵庫で3時間以上冷やして固める。

    ⏲ 180分
  7. 包みを外して1.5cm厚さに切る。器に並べ、もみじおろしとねぎをのせてポン酢をかける。

アレンジ

  • あんこう鍋:肝をあんこうの鍋に入れます。
  • とも和え:青森県の下北では、身と肝を一緒に和えます。
  • 寿司:薄切りのあん肝を軍艦巻きや握りにします。

コツ

  • 血管はていねいに取り除くこと。 血が残ると生臭くなります。
  • ラップできつく巻くこと。 それで切り口が丸くなります。
  • 中まで火を通すこと。 魚の肝を生焼けで食べないでください。
  • 冷やして固まってから切ること。 温かいうちは崩れます。
くわしい説明と理由 (1)
  • 半分近くが脂肪の肝です。 ハギスは、長く加熱すると肝がぼそぼそになるので肝の量を抑えます。日本語版ウィキペディアは、鯛やまぐろの肝は乾いていてあんこうの肝は濃厚だとし、肝の脂肪分を鯛2%、まぐろ3%、あんこう40%と挙げています。その理由として、あんこうは餌の少ない深海に住むため、食べたものを肝に脂肪として蓄え、少しずつ使うのだと説明しています。だからあん肝は肝を丸ごと30分ほど蒸し、テリーヌのように切るのです。アグチムと同じ魚です。

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