
写真: Dllu · CC BY-SA 4.0
スパムむすび(焼いたランチョンミートの角形おにぎり)
ハワイの日常のおやつで、押し固めたご飯の上に、醤油と砂糖でからめたランチョンミートを1枚のせ、帯状ののりで両方を巻きます。材料は三つなので組み立てるだけに見えますが、冷めてもおいしい理由は二つの扱いにあります。肉をただ焼くのではなくたれをからめること、そしてご飯を熱いうちに押し固め、冷めても崩れずにまとまるようにすることです。
材料
作り方
- ⏲ 10分
米を研いで炊く。ふたをしたまま10分蒸らし、塩と酢を加えて切るように混ぜる。ご飯は熱いうちに使う。冷めたご飯はどれほど強く押してもくっつかず、持ち上げたときに崩れる。
ランチョンミートを缶から出し、8〜10mm厚さに8〜10枚切る。薄いとたれの中で崩れ、厚いとご飯との割合が合わない。缶は取っておいて洗う。ご飯を押す型として使える。
- ⏲ 3分
少量の油を引いたフライパンで、中火で片面3分ずつ、縁にしっかり焼き色がつくまで焼く。肉はすでに火が通っているが、この焼き色が、塩の缶詰を食べる価値のあるものに変える。
- ⏲ 2分
醤油、砂糖、みりんを混ぜてフライパンに注ぎ、2分煮詰める。とろみがつくあいだに肉を返し、両面にたれをからめる。フライパンを焦げつくまで乾かさない。焦げた砂糖は苦い。
むすび型か洗った缶にラップを敷き、温かいご飯を入れて、指ではなく道具でしっかり押し固める。厚さ約2cm、肉と同じ大きさにする。この押し方が、冷めてもまとまっているかどうかを決める。
ご飯にふりかけを散らし、たれをからめた肉を1枚のせて、型から押し出す。のりの帯を下から巻き、重なった部分にご飯粒を数粒押しつけてとめる。のりは乾いたまま使い、ぬらさない。
- ⏲ 20分
1個ずつラップできつく包み、20分置く。そのあいだにのりがご飯から水分を吸ってやわらかくなり、全体をまとめる。すぐに食べると、のりが硬く、かじったときにご飯から離れてしまう。
室温で、2時間ほどのうちに食べる。冷蔵庫に入れるとご飯がぽそぽそになるので、もっと長く待たせる場合は保冷バッグに入れ、その日のうちに食べる。
アレンジ
くわしい説明と理由 (2)
コツ
- 指ではなく道具で押します。 手だと力が不均一になり、片側だけが詰まります。むすび型がなければ、両端を切り取って洗った缶がちょうどよい大きさです。
- 押しすぎもいけません。 糊のように詰めると粒の構造が消え、かむものがなくなります。崩れずに持ち上げられる程度の固さで十分です。
- のりは乾いたまま巻きます。 ぬらすとそこだけべちゃっとし、ほかは硬いままです。ご飯の水分で、20分もすればひとりでにやわらかくなります。
- その20分は待ち時間ではなく調理です。 のりがご飯にくっつき、たれが少ししみ込みます。すぐ食べるより、20分後のほうが確実においしくなります(食べる温度)。
- 1個ずつ包みます。 くっつき合わず、ラップを半分むけばご飯が手につきません。ハワイで売られているのも、まさにこの形です。
- 厚みの比率が決め手です。 ご飯2cmに肉1cmが基準です。肉が薄いと塩気ばかりになり、厚いとくどくなります。
- 減塩タイプの缶なら、たれを増やします。 醤油を少し足して差を埋めないと、ご飯と釣り合いません(味のバランス、醤油)。
くわしい説明と理由 (4)
- 肉はただ焼くのではなく、たれをからめます。 缶から出したままでは塩と脂です。焼き色が風味を作り、煮詰めた醤油と砂糖のたれがそれを包んで、まったく別のものにします。この二つの工程がこの料理の大部分です(焼き色とメイラード反応、砂糖が甘さ以外にしていること)。
- ご飯は熱いうちに押し固めます。 炊きたては一粒一粒の表面のでんぷんがまだ粘っていて、粒どうしがくっつきます。冷めるとその性質は失われ、どれほど押しても戻りません(ご飯の炊き方)。
- 大さじ1の酢は風味のためで、保存のためではありません。 寿司の酢飯はその何倍も使い、大さじ1ではご飯を置いておいて安全にはなりません。作ってから2時間ほどのうちに食べ、持ち運ぶなら保冷バッグを使います(酢、塩)。
- 2時間以内に食べるなら、決して冷蔵しないこと。 でんぷんが再結晶してご飯がぽそぽそになります。ラミントンがまさにその過程に頼るレシピなら、むすびはそれに台なしにされるレシピです。同じ化学が、反対の方向に働いているのです(残り物の温め直し)。
この料理の土台になる基本
- ご飯の炊き方:研ぐ、水加減、蒸らしどこまで研ぐか、水をどれだけ入れるか、そして10分の蒸らしが食感を決めます。そしてチャーハンやリゾットでは、そのルールが逆になります。
- 卵:固まる温度とそれが決めること卵白は62°C、卵黄は68°Cで固まります。この2つの数字で、スクランブルエッグも、ゆで卵も、蒸し卵も、クレーム・アングレーズも一度に説明がつきます。
- 残り物の温め直し:習慣ではなく食感で選ぶ電子レンジはすべてに向く道具ではありません。何が劣化したか、つまり水分か、カリッと感か、でんぷんかによってすべきことが変わり、その三つは正反対の扱いを求めます。
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https://cookiki.com/ja/r/spam-musubi · cookiki · 利用者の投稿は CC BY-SA 4.0 で公開されています。











